赤ちゃんのオムツ替えをていねいに解説します

うみそだてちゃんねる
こんにちは!助産師のリエです。
皆さんおむつの替え方って入院中に習っているとは思うんですが、産後ってボーっとしてたり、傷がいたかったりで、あんまりちゃんと覚えておらず、あいまいになっていたりしませんか?また、パパは習う機会がないので、自信がない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はYouTube無料両親学級・うみそだてちゃんねるで解説した「おむつの替え方完全マニュアル」をblogでもまとめてみたいと思います。よかったら動画の方もご覧ください♪

オムツ替えのポイント

Twitterではこんな感じでポイントを挙げてました。

手順に沿って解説します♪

このポイントに注意しながら、手順に沿って解説していきます。

おむつが汚れているかを見るタイミング

まず、おむつが汚れているかを見るタイミングは以下の通りです。

  1. 授乳の前後
  2. 赤ちゃんが泣いた時
  3. 汚れに気づいた時

③はプリプリ音がしたり、触れてじわっと暖かかったり、おむつがもったりしているときのことです。
汚れたおむつをそのままにしているとオムツの中で雑菌が繁殖したり、うんちやおしっこが肌の刺激となってオムツかぶれを起こしてしまいます。汚れ気付いたときはなるべく早くに替えてあげましょう。おしっこをした時はおむつの中央のラインが青くなるのですが、うんちだけの時は色が変わらないし、ラインがない部分におしっこが流れている場合もあるので、授乳のときは必ずおむつを開けてみてあげましょう。
おそらく慣れてくるとおしっこ少しくらいなら先に授乳しようかな、とかせっかくよく寝ているのに起こすのがかわいそうだな、という気持ちになると思います。そんなん絶対ダメ!って言う人もいるかもしれませんが、少量のおしっこなら少しの時間後回しにする位は良いと私は思います。あと、授乳中にプリプリしているけど、一生懸命飲んでいて、まだ続きのうんちも出そうな時なんかも授乳の後に替えて良いと思いますが、うんちの場合はおむつかぶれを起こすので、20分も30分も放置するのはやめましょう。

準備するもの

おむつを見て、しているのを発見したら準備するのが、新しいおむつ、おしりふきです。皆さんされていると思うのですが、おむつ交換をするときに必要なものを箱にまとめて準備しておくと便利です。
私は↓のようなものが入った赤ちゃんのお世話BOXを作っていました。

  1. おむつ
  2. おしりふき
  3. ワセリン(おむつかぶれ・綿棒浣腸用)
  4. オリブオイル(おむつかぶれ・綿棒浣腸・お臍のケア用)
  5. おむつかぶれのお薬
  6. 赤ちゃん用の綿棒
  7. ガーゼ

オムツの選び方とサイズアップのタイミング
おむつはメーカーは問いません。メーカーによって赤ちゃんの肌や体格に合う、合わない等があるようなので、肌があれる、よく漏れるなどのトラブルがあれば他のメーカーも試してみてください。うんちが漏れるのはサイズが小さい可能性もあります。特に新生児用はあっという間に小さくなるので、買い溜めしすぎないようにしましょう(出産前に1パック買っておく位でOK)。おむつのパッケージに書いてある体重より軽くても、ウエストのテープに余裕がなくなったり、足のお肉が食い込んでいるような状態になったら、早めにサイズをあげてあげましょう。
おしりふきの選び方と代用品
おしりふきも同じく合うものを使ってください。絶対に市販のものを使わないといけないわけではなく、例えば大きなカット綿を濡らして使っても大丈夫だし、濡らすならティッシュペーパーでも大丈夫です。おしっこだけの時にお尻拭きを使うか使わないかは病院によって指導が違うようですが、あまりふきすぎるのも逆に刺激になるので、私は使わなくて良いと考えています。

オムツ替えの手順

まずおむつを広げます。ギャザーまで広げてしまいましょう。そして赤ちゃんのおしりの下に手のひらを入れ、手首を支点にしてテコの原理で持ち上げ、おむつを入れます。
新しいおむつは後ろ漏れを防ぐためにウエストの上の方までしっかりさし込みましょう。うんちをしていたら、あらかじめおしりふきを何枚か出しておきましょう。おむつを開けて、赤ちゃんの足がばたばたしないように、利き手と反対側で持って固定します。赤ちゃんは足をまっすぐに伸ばすと股関節脱臼を起こしやすいので、あぐらをかくように足を曲げた状態でおへそのあたりに固定しましょう。
そしてまずは、おむつでうんちを拭えるだけぬぐいます。これをしておくと、お尻拭きを無駄に使わずに済むし、おむつの周りが汚れたお尻拭きだらけになるのも防げます。ぬぐった前半分のおむつはくるくると巻いてお尻の下に入れます。
そしておしりふきを持ち、拭いていきます。このとき、一番きれいに保ちたいのはおしっこが出る尿道口です。おしっこって汚く感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、実は無菌状態で出てきます。無菌状態を保たれていなければならない尿道を通って膀胱に便に含まれる大腸菌が入ると膀胱炎になってしまいます。
女の子の場合は二番目が膣です。尿道と違って無菌状態ではなく、ある程度自分できれいにする自浄作用というものもあるのですが、やはり大腸菌などのバイキンが入ることで膣炎を起こすこともあるので、キチンときれいにしてあげましょう。
なので拭く順番は前から後ろ、尿道口→膣→肛門の順になります。女の子の場合は膣の割れ目の間に入りやすいのでおしりふき割れ目の中に添わせて前から後ろに拭ってあげると取れやすいです。
男の子の場合は睾丸の裏側やシワの間にうんちが入り込みやすいので、つまむようにして取りましょう。取れにくいときはおしりふきを面であててパックのようにしてふやかして取ったり、スプレーボトルやドレッシング用のボトルでぬるま湯をかけて取ってあげても良いです。手こずりそうなとき、特に男の子はおしっこをよく飛ばすので注意して、おむつやおしり拭きを被せて防止しましょう。
使ったおしりふきはその都度まるめたオムツの奥に入れていきます。おしりが全部きれいになったら、おしりふきとおむつをくるくる巻いてコンパクトにまとめます。
下にしいていた新しいおむつを前に持って来て、やさしくお腹に添わせ、テープをとめます。このときしっかりオムツを添わせるのがゆるくなりすぎないためのコツです。指二本が差し込めるくらいのゆとりを残してテープをとめましょう。男の子の場合はおちんちんを上に向けると漏れやすいので、下に向けるようにしましょう。
新生児の場合はお臍がとれるまでは清潔に保ちたいので、おむつを折って出しておいたり、おむつのテープをお臍の下にとめるなどの工夫をしましょう。
最後に服を整えて、おむつを捨てて、手を洗ったら終了です。

まとめ

いかがでしたか?意外とうやむやになりがちなオムツ交換。特に「うんちは替えられない」というパパも多いのではないでしょうか。うんちを替えてもらえるとママもとっても楽になるはず。今日からぜひ「おむつ替え名人」になってください♪
最後まで見てくださり、ありがとうございました